日本食をおいしく食べて健康に

日本食はお米を主食とし、四季を意識した旬の食材を取り入れた調理法が魅力です。食材そのものの味わいを大切にし、シンプルに食すのが特徴とも言えます。
また、発酵食品が多いのも特徴です。味噌や醤油、みりんなど日本食に欠かせない調味料をはじめ、納豆や漬物などの副菜も発酵食品が多いです。
こうした発酵食品は主食であるお米に合うだけでなく、健康へのメリットも大きいとされています。

発酵食品は、食材を麹菌や乳酸菌などの微生物の作用によって発酵させたもので、うまみや風味が増すだけでなく、保存性も高まるのが特徴です。さらに発酵食品には腸内環境を整える作用がある善玉菌が豊富に含まれていたり、ビタミンCやポリフェノールなどの抗酸化物質も含まれていたりするものが多いため、健康や美容面への効果も期待できるでしょう。

日本食の特徴は発酵食品が豊富なことだけではありません。「旬」の食材も、日本食を語る上で重要なポイントです。
日本には四季があり、その季節ならではの食材が存在しています。「旬」とは、野菜や果物など、自然の中で普通に育てることで収穫できる時期を言います。
季節の代表的な旬の食材として挙げられるのは、春は菜の花や筍、夏はトマトやキュウリ、秋はサツマイモや栗、冬は大根や白菜など。こうした旬の食材は新鮮でおいしく、他の時期に採れた同じ食材でも、旬のものの方が栄養価が高いのが特徴です。
さらに、夏の食材は体を冷やす効果、冬の食材は体を温める効果など、その時期に起こりやすい体調不良にも良い影響を与えてくれます。

日々の食事は、健康と深く結びついています。日本食ならではの発酵食品や旬を意識した食生活は、健康管理とも相性が良いとされています。